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2022-12

シリカ

コロイダルシリカ

コロイダルシリカとは、コロイド粒子状のシリカです。コロイダルシリカは、単分散のままに使用する方法と、凝集により緻密化させて使用する方法があり、前者は研磨剤や化粧品のファンデーション、後者は建築材料、プラスチックのフィラー、鋳型の接着と幅広い用途があります。このため、世界的には1.4兆円以上の市場価値があり、今後の拡大も見込まれています。
シリカ

フュームドシリカ

フュームドシリカ(Fumed Silica、微粒子シリカ)は、1942年にカーボンブラックの代替品としてドイツDegussa社(現・Evonik Industries社)の化学技術者H. Kloepferによって開発され、煙のような外観からフュームドシリカと呼ばれています。また、合成法から乾式シリカや火炎加水分解法シリカとも呼ばれ、外観は白色粉末です(Photo1)。 フュームドシリカは、液体の増粘・チキソトロピー性付与、粉体の流動性改善、エラストマーの補強などの機能を持ち、塗料、印刷インキ、接着剤、プリンタートナー、ゴムなど幅広い分野で利用されていいます。今回は、フュームドシリカのその特徴的な構造、製法、用途について解説しています。
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粉末シリカの安全性

シリカには、乾燥剤としてお菓子の中に入っている数㎜程度のシリカゲルから数十nmのフュームドシリカまでさまざまな大きさのものがあり、コロイダルシリカを加えると数nmとなります。『粉末シリカ』と聞いてみなさんはどんなものを思い浮かべますか?大体、粒子径が50µm以下のものを粉末シリカと呼ばれていて、天然のもの、人工的に合成されたものがあります。天然シリカは珪藻土を除き、殆んどのものが結晶性シリカを含んでいます。これら粉末は、吸入により人体に取り込まれやすいことから、労働安全衛生法で厳しく取り扱い方法が定められています。今回は、粉末シリカの安全性とその取扱い方法ついて解説をしていきます。
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非晶質シリカとその構造

シリカを構造で分けた場合、結晶性と非晶質に大きく分けられ同じシリカでも似て非なるものです。非晶質シリカは、結晶性シリカを分子レベルまでをばらばらして、再度組み立てられたもので、分子の配列に規則性がないものが非晶質シリカです。非晶質シリカは、珪藻土、シリカゲル、沈降性シリカ、フュームドシリカ、多孔質ガラス等があり、それぞれ構造は特異的です。
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