シリカ– category –
シリカに関する専門技術
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多孔質ガラス
多孔質ガラスは1940年頃に米国の特殊ガラスメーカーであるコーニング社により開発され、多孔質ガラスを高温で処理し、無孔化したものは96%の高ケイ酸質で「バイコールガラス」の商標で知られています。当初、多孔質ガラスは「バイコールガラス」の中間製... -
オンラインセミナー「プラスチック技術者のための合成シリカの取り扱い虎の巻」
(1)2023年2月17日(ZOOM)13:30~15:30 (内質疑応答30分間)(2)2023年3月3日(TEAMS)13:30~15:30 (内質疑応答30分間)(1)、(2)とも同じ内容になります。お申込みは、プラスチックスジャパン(株)の申込みページからお願いします。 h... -
シリコーン(Silicone)
シリコーン(Silicone)とは、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合(≡Si-O-Si≡)を主骨格とし、そのケイ素(Si)にメチル基(-CH3)などのアルキル基を主体とする有機基が結合したポリマーの総称です。 Fig1. シリコーンの構造 無機質のシロキサン結合と有... -
メソポーラスシリカ
メソポーラスシリカとは、多孔質材料の一種で、メソ(2~50nm径の細孔を持つ)ポーラス(=多孔質)材料のことです。多孔質とは、表面にたくさんの細孔が空いている状態を指します。 細孔とは、多孔質や多孔質材料が持つ微細な空孔のことです。 ちなみに百万... -
シリカゲル
シリカゲルは、20世紀初頭に潜水艦内部の乾燥を目的としてアメリカで量産化されており、昔から使用されている工業材料の一つです。 シリカゲルは、工業的にはケイ酸ソーダに硫酸を加えて作られ、中和反応により製造されます。 ケイ酸ソーダ中のシリカは... -
沈降性シリカ
沈降性シリカは、別名沈降シリカともいわれていて、珪酸ソーダを攪拌しながら硫酸を滴下して中和することで作られます。このとき得られるシリカの沈殿物が製品となることからこのように呼ばれています。 また、タイヤのゴムの補強材としてよく用いられてい... -
コロイダルシリカ
コロイダルシリカとは、コロイド粒子状のシリカです。 コロイドとは、ある物質が直径2~500nm程度の微粒子や液滴となって、別の物質中に分散している状態で、ゾルとは、これら微小なコロイド粒子と分散媒の混合物を指します(Fig1)。このため、コロイダル... -
フュームドシリカ
フュームドシリカ(Fumed Silica、微粒子シリカ)は、1942年にカーボンブラックの代替品としてドイツDegussa社(現・Evonik Industries社)の化学技術者H. Kloepferによって開発され、煙のような外観からフュームドシリカと呼ばれています。 また、合成法... -
粉末シリカの安全性
はじめに シリカには、乾燥剤としてお菓子の中に入っている数㎜程度のシリカゲルから数十nmのフュームドシリカまでさまざまな大きさのものがあり、コロイダルシリカを加えると数nmとなります。 Photo1.包装用シリカゲル Photo2. フュームドシリカとその電... -
非晶質シリカとその構造
はじめに シリカを構造で分けた場合、結晶性と非晶質に大きく分けられ、同じシリカでも似て非なるものです。 結晶性シリカと非晶質シリカはどちらもさまざまな分野で使用されていて、みなさんの生活にはなくてはならない材料です。前回の記事『結晶性シリ...