基本技術– category –
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クロマトグラフィーの核心:シリカの重要性とその活用
はじめに クロマトグラフィーは、化学分析において極めて重要な技術です。その中でもシリカは、分離効率の高い固定相として広く利用されています。本記事では、クロマトグラフィーの基礎からシリカの特性および応用までを解説していきます。 クロマトグ... -
シリカと塗料 ― 塗膜性能を支える無機微粒子の役割
はじめに シリカ(SiO₂)は、塗料分野において重要な機能性添加剤の一つです。透明性、硬度、分散安定性の一般の物性制御に加えて、塗料独自の性能であります艶消し制御、チキソトロピー性制御に欠かせない素材となります。更に、水系・溶剤系・UV硬化型... -
「湿度を“見える化”するシリカ:湿度インジケーターシリカゲルの原理と応用」
はじめに 湿度は多くの製品にとって品質や寿命に直結する重要な環境因子です。特に電子部品、精密機器、医薬品などの分野では、過剰な湿度は腐食や劣化の原因となります。これらの湿度管理において、簡便かつ視認性の高い手段として活用されているのが「... -
粒や粉のサイズ、どう測る?シリカの粒度測定ガイド
はじめに シリカの粒度分布測定は、その物理特性(分散性、沈降性、光学特性、充填性など)や用途(化粧品、塗料、ゴム、吸着材、クロマトグラフィーなど)を左右する重要な分析項目です。以下に、代表的な測定方法と特徴をまとめます。 粒子径と粒度分布 ... -
PETEROTECH 1月号に論文が掲載されました。
石油学会誌PETEROTECH 1月号に、『非晶質合成シリカの機能と応用』というタイトルで論文が掲載されました。 詳細につきましては、こちらでご確認ください。 https://www.sekiyu-gakkai.or.jp/jp/kankou/petro/petro4801.pdf -
金属不純物の測定法その2 ~比色定量法を中心に~
合成シリカ中の金属不純物の測定法は、原子吸光光度法等の機器を用いた分析法、比色定量法に大別されます。前回は、原子吸光光度法等の機器を用いた機器分析について解説しましたので、今回は比色定量法について解説をしていきます。金属不純物の測定は、... -
シリカ中の金属不純物の測定法その1 ~原子吸光光度法を中心に~
前回の記事では、合成シリカ中の金属不純物の抽出法(前処理)について解説しました。 今回は、その前処理をしたサンプルから、シリカの分析規格にもとづき金属不純物の特性に応じてどのように分析されるかを原子吸光光度法と比色定量法2回にわたって解説... -
金属不純物の測定法 ~シリカの前処理~
前回の記事では、合成シリカ中の金属不純物について解説をしました。 今回は、それら金属不純物をどのように抽出してどのような手法で求める方法、中でも前処理はシリカの金属不純物測定には非常に重要な操作となりますので、今回はシリカから金属不純物を... -
合成シリカと金属不純物
合成シリカ中の不純物 合成シリカの中に含まれる不純物は、金属系、有機系、その他に分けられ、原料由来のものと工程由来のものに分類されます。今回はその中で合成シリカの代表であるフュームドシリカ、シリカゲル、沈降性シリカ、コロイダルシリカ中の金... -
合成シリカと細孔
細孔とは 物質工学における 細孔(さいこう)とは、多孔質や多孔質材料が持つ微細な空孔のこと。孔の大きさによってマイクロ孔(ミクロ孔、マイクロ細孔、マイクロポア)、メソ孔(メソ細孔、メソポア)、マクロ孔(マクロ細孔、マクロポア)に分けられる...