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笛田・山田技術士事務所

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藤田稔先生 合同技術セミナー開催のご案内

技術士事務所開業前から公私ととも指導ならびにご鞭撻を賜っており、潤滑油の権威であられる藤田 稔 先生と生産工程におけるトラブル分析・調査のエキスパートであられる日鉄環境(株)の箭内朋子先生が、合同セミナーを開催することになりましたのでご連絡いたします。

目次

日時

日時 【ライブ配信】 2024年11月19日(火) 10:30~16:45

【第1部】「潤滑油、添加剤の分離分析と機器分析」

10:30~13:45(12:00~12:45 休憩)
石油分析化学研究所  代表 工学博士 技術士(化学) 藤田 稔 氏

 趣旨
 潤滑油はあらゆる機械・装置類に使用される必須のものである。トライボロジーの研究、開発により生産性が向上して企業の利益向上に貢献する。本講では潤滑油および添加剤の分離分析、機器分析について述べ、市場調査、新商品の開発、トラブル解決に役立たせるものとした。次に、演者が実際に行った新商品の開発の方法と成果について具体的に述べる。

1.潤滑油および添加剤の分離分析と機器分析
 1.1 液体クロマトグラフィー
 1.2 ゴム膜透析法
 1.3 高速液クロ
 1.4 ゲル浸透クロマト
 1.5 ICP
 1.6 X線回折
 1.7 ケイ光X線スペクトル
 1.8 赤外線吸収スペクトル
 1.9 核磁気共鳴スペクトル
 1.10 質量スペクトル分析

2.潤滑油商品の開発事例
 2.1 電気絶縁油
 2.2 高粘度指数作動油 
 2.3 高塩基性舶用シリンダ油
 2.4 流動点降下剤の新合成法

質疑応答

【第2部】「潤滑油・グリースにおける品質管理現場での機器分析事例とトラブル解決へのポイント」


14:00~16:45(15:30~15:45 休憩)
日鉄環境(株) 分析ソリューション事業本部 営業部長 技術士(化学) 箭内 朋子 氏

趣旨
 製品のクレーム、工程トラブル・事故の再発防止のためには、原因調査と発生メカニズムを知ることが大切である。クレームやトラブルの場に存在する物質を機器分析によって素性を明らかにすることで、原因を究明できる。原因をとりのぞく操作によって、再発防止策の一助となり、生産効率の向上、コスト削減、安全対策に繋がる。 

1.製品分析事例
 1.1 界面活性剤の組成/構造解析
  1.1.1 製品に含まれる界面活性剤の成分分析
  1.1.2 界面活性剤の未特定成分のNMR、FD-MSによる化学構造の解明
 1.2 バイオディーゼル油中の高級脂肪酸の分析
  1.2.1 高級脂肪酸のGC-MSによる分析法確立
  1.2.2 樹脂燃料タンク材におけるバイオディーゼル油中の有害物質の分析手法

2.潤滑油・トラポロジー分野の化学分析事例
 2.1 潤滑油インヒビターの化学構造と腐食抑制機構
   2.1.1 インヒビターのMR、MSによる化学構造の特定
   2.1.2 インヒビターの性能と化学構造の関係および腐食抑制機構の解明
 2.2 グリースの熱分析による寿命評価
  2.2.1 経緯と評価法の選定
   (1) グリースの硬化による劣化状況
   (2) 硬化原因の調査方法
   (3) 寿命評価法
   ・熱分析を用いた反応速度論的解析による寿命評価と選定の前提条件
  2.2.2 熱分析を用いた反応速度論的解析
   (1) 劣化反応の反応速度、およびアレニウス式ついて
  2.2.3 劣化反応の活性化エネルギーの算出手順
   (1) 熱分析(TG/DTA)の測定
   (2) アレニウスプロットによる活性化エネルギーの計算
   (3) 劣化温度・寿命算出
  2.2.4 グリースの寿命評価試験
   (1) 新品グリースの熱分析(TG/DTA)の測定
   ・温度と重量減少量、および昇温速度の関係を測定
   (2) アレニウスプロットによる活性化エネルギーの計算結果
   (3) 寿命評価結果
   ・活性化エネルギーとアレニウス式から使用温度と重量減少量時間を算出して、寿命を評価する
  2.2.5 まとめ
   評価項目と機器分析および得られる情報のマトリックス

質疑応答

講師紹介

藤田 稔 氏
石油分析化学研究所所長
工学博士、技術士(化学部門)
ご略歴

昭和28年大阪大学工学部応用化学科を卒業し、昭和石油(株)(現昭和シェル石油(株))に入社。同社中央研究所の研究部長、主幹研究員を経て、その後富士シリシア化学(株)の常勤技術顧問を務めた。現在、石油分析化学研究所所長として国内外の技術指導、潤滑油セミナー、研究開発、図書出版等を行っている。

在職中は電気絶縁油、油圧作動油、高塩基性舶用シリンダ油などの研究開発と商品化、潤滑油及び添加剤の分離分析方法の開発、流動点降下剤の新合成法の開発と組成の解明、およびカナダ・オイルサンド油からクリーン燃料油の製造開発研究等を遂行し、産業界、工業界に大きく貢献した。

最新著書は「【新装増補版】 燃料油・潤滑油・グリース・添加剤の基礎と添加剤の分離分析方法」20サイエンス&テクノロジー社 (2016)

1994年 石油学会学会賞、2005年 日本トライボロジー学会功績賞 2006年 日本技術士会会長賞 等受賞多数

箭内 朋子 氏 
日鉄環境(株) 分析ソリューション事業本部 営業部長
技術士(化学部門)
ご略歴

1987年3月 九州工業大学工学部工業化学科卒
    4月 ㈱新日化環境エンジニアリング入社 化学分析従事
2013年3月 技術士(化学部門)
2019年4月 日鉄環境㈱ 社名変更
専門
・生産工程におけるトラブル原因の分析による調査・解析
・石炭液化油の構造解析・組成分析

A241119:潤滑油・グリース・添加剤の分離・分析技術と製品開発、トラブル解決への応用 | 技術セミナーの開催・書籍出版 サイエンス&テクノロジー<S&T> (science-t.com)

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